From KG Illustrations 1 & 2


 巨電は、宇宙世紀の時代に実際に旧ジオン公国内に存在した中小産業機械メーカであるとされています。黒歴史の中に非公式にその活動記録が残されており、一年戦争時のフラナガン機関内でニュータイプ試験用ビルアーマーの開発を行っていたともされていますが、明らかなことはわかっていません。ここに展示いたしますのは、そんな謎の中小企業巨電の活動を知るための手がかりとなる断片的な資料です。


■ゲッター1 (戦闘用&宇宙開発用)


宇宙開発用から、戦闘用への換装の際、背中に戦闘用巨大斧装着用のパイロンが追加された。右手のチェーンソーは、戦闘用においても、宇宙開発用の時の工事用チェーンソーがそのまま使用された。ゲッタービームは、ゲッターエネルギー炉の熱を、間に合わせて開けた開口部からそのまま放射すると言う、まさに間に合わせの装備だった。その他、細部においてさまざまな改修箇所がある。これらの改修のみで、恐竜帝国と互角以上に戦ったことは、奇跡に近いことであったと思われる。


ゲッター基礎合体解析1  ―巨人機製作所代表 カンカンゼの手記―

 私が幼少のころ、それをテレビで見たときの印象は、神聖幾何学に初めて触れた数学を志す学生が、イスラムの美しい寺院の装飾を見た時の印象に似ていたのかもしれない。

 6角形が美しく配置された顔。。。

 数あるスーパーロボットの中で、それほど美しい幾何学的な形状を私の心に焼き付けたロボットはなかった。

 あんな風なロボットを作ってみたい。

 思えば、それは巨電を立ち上げる最初のモチベーションだったと思う。

 高校生のころだったか。。。それを自分の手で描いて見ようを鉛筆を手にとったが、はたと手が止まる。

 あれは、どんな形だっただろうか・・・?

 当時は、今のようにそのロボットのリメイクアニメが何個も作られているわけではなかったから、調べようにも文献がほとんどなかった。それでも、いろいろな断片的な資料を基に、その幾何学形状を復元していこうと試みたのだが、その顔には、いろいろなバージョンのものがあったことを知る。

 その中でも、私が一番好きだったのは、原作漫画版の顔だ。

 何個もの穴が顔の表面に開き、真ん中に大きな八角形の穴。目は六角形。

 人の顔ではない。紛れもない。ロボットの顔だと思った。こんな顔はどこを探してもない。

 当時の私は、とりこになって、ゲッター1のスケッチを何枚も起こした。

 そうしているうちに、思い始めた。

 いつか、自分のゲッターを描こう。

 。。。。。

 月日は流れ、私は、今、30歳を超えた中年の一エンジニアだ。

 必死になって無我夢中で立ち上げた巨電の経営は軌道に乗り始めた。

 最近やけにほっとしてしまっている。そんなときに、ゲッターロボのことを思い出したのは偶然だろうか?

 巨電の原点とも言うべき存在。

 今は、巨電も原点に立ち返るときなのかもしれない。

 そう思い、鉛筆を手にとって一枚のラフスケッチを描いた。

 これが、今描けるゲッター1だ。

 十年後はどんなゲッター1を描いているだろう?

 そう思うだけで、今後の十年間を前を向いて生きてみようと思える。

 そんな、安らかな秋の夕暮れだった。

(この文章は、黒歴史の一部ではないことがわかっている。巨電の存在が非公式であるが故の4次元的な現象である。)
(from KG Illustrations2  2004年夏コミにて発表。今でもイベント参加時に置いています。


■BG Collaboration
Plan BG Explanations   ―巨人機製作所代表 カンカンゼの手記―

一年戦争終結直後、連邦軍内部においては、ジオン軍のモビルアーマ−とサイコミュ技術の脅威への対抗策の必要性が認識され始めていた。また、初期ロットにおいては、さまざまな問題が指摘されていた連邦軍量産型モビルスーツGMの性能も安定化に入っており、需要に見合う機数の生産体制も整いつつあった。そのような中、着々と整備の進むGMと裏腹に、大量の機体数が生産されながらも、今後、その活躍の場が失われることが予想されるモビルスーツがあった。

ボールである。

ソロモン戦役において、GMの配備の遅れを補うために、低コストな簡易型の戦闘兵器として大量に生産され、GMの機体数が不足していたときには、一応の戦果を上げたボールであったが、GM配備の完了ともに使用されなくなったボールは、十分な整備を受けることもなく大量の数が放置され、連邦軍の棚卸不可能な固定資産となってしまった。
連邦軍の財政を圧迫しかねない大量の整備不良ボールを、いかにして納税者たち説明がつくように有効に処分できないか考えることが、一年戦争直後大きな仕事のなくなった連邦軍に課せられた主要業務のひとつとなったわけである。ところが、容易に想像がつくように、地球最大規模の官僚組織である連邦軍においては、その固定資産の処分に必要な事務手続き、処理すべき書類の数も膨大な物であり、大量の整備不良ボールの処理という仕事は、いわば誰もがやりたがらない面倒な押し付けられ仕事であったと言えよう。
そんな、誰もやりたがらない仕事を押し付けられるのは、どの時代も組織において政治力を振るうのがうまくない割りに頭の回転の速い人種であり、その実際の業務を受注するのはいわゆる目立った一流企業ではなく、縁の下で世の中を支えている目だたない企業である。

。。。。。。。。。

とまあ、そんないきさつもあって、当時の巨人機製作所は、「大量の整備不良ボールの有効な利用法もしくは、処分方法の提案とその実施に必要な技術の開発。」に関する業務を受注した。整備不良ボールの利用方法としては、GMとの共通運用を視野に入れたものが望ましいという指示を連邦軍より受けており、その検討ために、6機のボールの他に、1機のGMが巨電に無料で支給された。このとき、支給されたボールは、当時さまざまなサイズのものが生産されていたボールの中でも、最も小型の全長6mほどのものであった。そう、あのザクに蹴られていたサイズのあれである。

 世間的に見れば戦後の押し付けられ仕事であったが、当時の巨電は、モビルスーツに関わる仕事を一括して受注することなどかなわない中小企業であり、実際のモビルスーツを相手に出来る初の大型業務の受注ということで、ボール処分業務の受注は巨電内部においては、大いに歓迎された。当時の技術者たちは知恵を出し合い、GMとのコラボレーションによるボールの有効利用方法として、「Plan BG」をまとめてその仕様書を連邦軍に提出した。Plan BGの内容の概要は以下の通りである。

@ 遠隔操作可能としたボールをGMの分離可能強化パーツとして利用する。
ボールによって、GMを以下の4形態に特化して強化し、形態によっては、モビルアーマーに匹敵する戦力を有するものとする。

Battle form 近接格闘専用   (図中左のものと思われる)
Cannon form 遠距離支援専用 (図中中央のものと思われる)
Blast form 空間高速戦闘専用 (図中右の物と思われる)
Air form 大気圏内空中戦闘専用 (図版 消失。。。かと思われたがKG Illustaration2という巨電の活動誌に記載されているらしい)

 すなわち、安定化はしたものの未だモビルスーツとしては非力な側面が目立つGMの強化を、移動機能を有したボールを強化パーツとして利用することで実現するというものである。ボールを脱出用ポッドとして利用すれば、RX78のコアブロックシステムのような高コストなシステムに頼らずに、モビルスーツパイロットの生存率向上も図れるという利点があった。。。。。。。。。

(以下、文章復元不可。詳細は闇の中である。一年戦争時、ZIONIC社の下請けだった巨電が、戦後アナハイム社傘下に自動的になってしまった後の不遇な時代の記録として貴重な手記である。これは、宇宙世紀0080年に記されたものらしい。このような当時の現場エンジニアの証言の記録は、黒歴史の研究において大変貴重なものが多い。)
(from KG Illustrations2  2004年夏コミにて発表。今でもイベント参加時に置いています。


■KZ-R-017-Gt GRAVITON GUNDAM
巨大キャノン砲発射ポーズ
 宇宙世紀0083年に、巨人機製作所(巨電)が、地球連邦軍より、GP02サイサリスの代替機としての重量級ガンダム設計を委託されたときの設計案の資料の一部が、後の黒歴史研究により発見された。それらの資料によれば、GP02をデラーズフリートに強奪され、「連邦軍が南極条約に違反した核兵器搭載モビルスーツの開発を行っていた」ことが暴露された直後の連邦軍上層部の混乱の様子をうかがい知ることが出来る。発見された設計資料によれば、代替機は、開発コードでは、「GRAVITON GUNDAM」と呼ばれていたらしい。グラビトンガンダムは、GP02と同様の戦略兵器としての「外観」を備えていることが最優先の要求とされ、間違っても核兵器を搭載しているなどとは見えないような形状であることが求められていた。ここで重要なのは、グラビトンガンダムに求められていたのはあくまで形状のみであり、実際の兵装はすべて形だけのダミーであったと言うことである。すなわちグラビトンガンダムは、デラーズが暴露したGP02は、あくまで「偽者」であり、このグラビトンガンダムこそが「真の南極条約に違反しないGP02A」であるといういわばごまかしを、連邦軍が世間に行うため連邦軍がでっち上げた「はりぼて」としての役割をもとめられたのである。はりぼてであるから、ベースの機体には同じ重量級のMSである量産型ガンキャノンが使用され、あくまで装甲の部分のみが、あたかも重量級に見えるように改造される計画であったらしい。

 当時の巨電は中小企業であり、AE社のような華やかなMS開発の仕事はほとんど受注しておらず、このような連邦軍の官僚的体質からくる決して表に出せないような内容の業務を数多く請け負っていた。とはいえ、張りぼてとは言いながらも等身大のMSを実際に扱うチャンスを与えられた当時の巨電のスタッフたちは、嬉々として仕事に取り組んでいたと言われている。その様子は、グラビトンガンダムの外観からも見て取ることが出来る。たとえば、あまりに特徴的な背中部の巨大キャノン砲は、大艦巨砲主義にあこがれた当時の巨電スタッフが、これまでにない大きな大砲を搭載したMSを作りたいとの思いで設計したものであり、実際に発射することなどないからこそ、ありえない大きさの大砲を搭載すると言う「遊び」を盛り込むことが出来たのである。その他では、手首部にしこまれたビームライフルの銃口も、実際にはアクチュエータが詰まっている腕部にはビームライフルなど仕込むスペースはないわけだが、形だけのかっこよさを追求した巨電スタッフによって設計にもりこまれたのである。このような実用性をあえて無視し、見た目重視の設計となったグラビトンガンダムであるが、唯一つ頭部にダミーで装備されたメガ粒子砲については、後にZZガンダムの頭部に実物が搭載されることが決定されたと言う事実があり、大変興味深い。当時の巨電スタッフの中には、後にAE社に引き抜かれたものも何人かおり、グラビトンガンダムの設計に携わったものが、後のZZガンダムの設計に参加していたとしてもおかしくないと言える。

 結局、デラーズ紛争の後、GP01、02、03の3機のガンダムの存在そのものが連邦軍の記録から抹消されたことで、グラビトンガンダムはその役割を失ってしまった。その結果、グラビトンガンダムは設計上のアイデアのみの存在となってしまったのであるが、その後、巨電スタッフたちは勝手にグラビトンガンダムの模型を実物大で製造し、完成した模型は、その後しばらく巨電の工場の敷地の前に展示されていたそうである。その後、実物大模型は、地元の財産として、国道沿いの「道の駅」に寄贈され、展示されることとなった。その後、模型が展示された「道の駅」は、当時の軍事マニアたちの聖地となったらしく、グラビトンガンダムを一目見ようと巡礼する人々が後を絶たなかったという。実際のところRX78をはじめとするMSガンダムの姿を実際に見たことのある民間人はほとんどおらず、また、ガンダムの存在自体が連邦軍では極秘扱いであったこともあり、「道の駅」に展示されたグラビトンガンダムの姿がRX78の本当の姿であると信じていた軍事マニアも大勢いたとされている。
(from KG Illustrations  2003年冬コミにて発表。2006年8月12日巨電HPにUPDATE)


続きは、近日更新いたします。お楽しみに



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