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熊谷明美「人それぞれの息抜き」
4月9日(日)
「熊谷さぁぁぁん!!なんで尺八をやめてしまったんですかぁぁっっ!あそこでやめてしまったあなたは情けないですよっっ!あそこで続けていたら、あなたはかっこ良かったんですよぉぉぉ!」
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すごい勢いだ。というか自分でも忘れかけていた昔の話を、取材を始めてそう時間も経たないうちに急に切り出されかなりビックリした。 以前わたしが夜のラジオを担当していた時、島本先生はペンを走らせながら その番組を聴いてくださっていた。その番組の企画で、私は尺八にチャレンジしていた。 何ヶ月か練習していざ!イベントでお客様の前で発表するという大舞台。 …失敗した。練習では出ていた音が全くでない。涙が出た。乾杯、じゃなかった完敗。 次の日の番組で「もっ、もう辞めます…」と宣言。以降、私の尺八は引き出しの奥で眠っている。 その4年も前の事を先生は「情けない!!」と言っているのだ。
先生は中途半端が嫌いだ。全力で何かに立ち向かう事、久しぶりに会った先生のその変わらない姿勢に改めて背筋がピーンと伸びた。 放送にはなかったが、少しだけ先生のペン入れのお手伝いをさせてもらった。 小学生の頃、漫画家に憧れていた私は天にも昇る気持ちでペンをお借りした。 「いいですかぁ?この勢いのある主人公の絵を描く時には自分の気持ちも高揚させて、勢いよく、心の中で叫びながら描くんですよぉぉ!!」 その形相に圧倒され気味の私は 言われた通りに髪の毛にそぉぉぉっとペンを入れたが…イメージ通りに全くいかず。 主人公のなびくような髪がなんだかスポーツ刈りみたいになりそうだったので途中でやめた。 挙句、描いた所のインクがにじんでしまった。 気持ちは確実に絵に反映される。緊張、動揺している私にパワフルに叫ぶ主人公が描けるわけがない。
毎日先生自身が、描く漫画の主人公のようにギラギラだったら疲れるだろうなぁ、息抜きは何だろう?…と 「先生のストレス解消は何ですか??」と聞いた。 「それはねぇ、映画を見たりする事ですよぉ。そうするとねえ『お、こいつも頑張っているなあ、よし負けてられないぞぉぉ』って喚起されるんですよぉぉ!!!」
…それ、息抜きになってます??
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