7月公開の映画『逆境ナイン』の完成披露試写会が20日、東京都内のホールで開かれ、上映に先立ち、主演の玉山鉄二さん、監督の羽住英一郎さんらが舞台挨拶を行なった。 『逆境ナイン』は、漫画家・島本和彦氏の最高傑作にして伝説のコミックを、昨年公開された『海猿』の羽住監督が映画化した、度肝抜かれるアクション満載の青春映画。 突然、校長より廃部を言い渡された「全力学園」(この名前からしてスゴい!)野球部のキャプテン・不屈闘志(!)が、部の存続をかけて甲子園出場を宣言、様々な逆境に立ち向かう姿を描いている。 舞台に現れた不屈役の玉山さんは、緊張しながらも、「度肝抜かれる作品になっている。(会場には)女性の方が多いですが、身体に気をつけて見てください」と女性たちを気遣いながらの作品アピール。 また、原作の大ファンだったという、「野球は知らんが人生は知っている」野球部監督・榊原剛役の田中直樹さんも、「瞬間瞬間、全力で生きてやろうと思えるような素敵な作品になったと思う」とかなり自信がある様子。 しかし、なんと言ってもこの映画の“熱さ”をうかがわせたのは、全力学園校長役の藤岡弘さんのコメント。 「芸能界という逆境を生き抜いてきた私を感動させた名セリフがある。それを喋らせてもらっただけで、この映画に出た意義がありました。笑いながら見ている うちに、最後は誰の心にも触れるものがる。こういう映画こそ、映画だと思う。本当にいい映画。ぜひ多くの若い人たちに見て欲しい」 初代仮面ライダーが語 る言葉だけに、一層熱さが伝わる。 その、藤岡さんが言っていた「名セリフ」とは、原作者・島本さんが、 「最後の最後にこのセリフが足りないんじゃないかと思って漫画にし、監督に送った4ページ」の中のもので、映画では、終盤の決勝戦のシーンで登場する。試 合観戦中の校長が、「逆境には、跳ね除けられるものと押し潰されるものがある…。」とぶち上げるのだが、うん、確かにこれは(クサいけど)名言。 島本さん自身も藤岡さんのこのコメントを聞き、「いや〜、送っておいて良かった〜!」と感激しきり。 一方の羽住監督。そもそも、監督がこの漫画を映画化したいと思ったのは、「15年前の助監督時代、大好きだった作品で、困難にぶち当たったとき、『参った なあ』と言ってしまうと後ろ向きになるが、『逆境だ!』と言うと根拠のない自信が沸いてきて、前向きになれた。それを、多くの人に共通言語として持っても らいたかった」から。 その監督が「冷静に考えるとあり得ないことばかりだが、それが不思議と撮影場所の 三重県の空気に馴染んでいる。それがみどころのひとつ」と言えば、田中さんは、「ナインのメンバーの温度が確実に伝わってくる映画」、さらに野球部マネー ジャー役の堀北真希さんは、「2度3度と見るたびに新しい発見ができる映画」と語るこの『逆境ナイン』。 監督が、「“突っ込み”を入れるキャラクターが出てこない映画なので、心の中で突っ込みながら見てもらった方が見やすい」と言うように、キャラクター全員 がボケっぱなしなので、みなさんも、「おいおい」とか「そんなはずないじゃん」とか、突っ込みを入れながら見るとよいでしょう。 ちなみに、試写の最中、観客席からは何度も笑い声が起こっていました。特に男性からのウケが良かったようです。 なお、15年間絶版となっていた原作の復刻版が、今月より毎月2冊ずつ発売されるので、ご興味のある方はそちらもどうぞ。【写真・文/りんたいこ】 作品データ 『逆境ナイン』 7月、渋谷アミューズCQN他にて公開 監督:羽住英一郎『海猿』 出演:玉山鉄二、堀北真希、田中直樹(ココリコ)、藤岡弘 2005年/日本/115分/アスミック・エース配給 試写会の写真集はこちら 公式サイト
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