マンガ以外のお仕事集
(98年〜)


98年以降のマンガ以外のお仕事についてまとめてみました。まだまだ手に入るものも多いと思いますので、興味のある人は探してみてくださいね。といいつつ、少々詳しく紹介したいと思います。


こみっく☆さ〜ふぃん
電脳世界のクリエーターたち

著:佐藤元 発行:ディー・アート ISBN4-88648-491-3

インタビュー

佐藤元さんによる、マルチメディア時代を生きるマンガ家達の姿を対談等を通して紹介した本(と言うかムックと言うか)。この中で島本和彦インタビューが6ページ入っています。テーマとしてはゲームやデジコミについて。

印象に残った言葉(以下すべて引用)

(サムライスピリッツについて)「ゲームらしいゲームというか、キャラクターが立ってたんですよね。だから「ああ、こういう性格なんだな」というのが分かって、しかも一人一人が全然離れてるのね。「バーチャ」あたりだと、現実にこういう人がいるかも知れない…けど、「サムスピ」みたいなキャラクターは、まず現実にはいない。プロレスみたいなノリがありますよね。ナコルルの妹のリムルルとかがクマに抱かれてたり、とか(笑)」

(接待モードについて)「スタッフに「きみたち、『接待サムスピ』っていうのを知っているよね」って言うくらいですもん。彼らは知らない、知っててもできない、って(笑)。この若造どもが(笑)。まあ、相手よりもかなり格が上ならば「素晴らしい試合をする」、相手の3の力を8まで引き上げて、9で倒す(爆笑)。それが出来なきゃダメなんですよね。」

(ゲームの今後について)「今、良いか悪いかわからないけど、没個性の時代じゃないかと思うんですよね。一人の天才的な作家が…天才かどうかわからないけど、長嶋茂雄みたいな、リードしていく変なヤツっていうのかな…そいつのカラーに染まったゲームができていくような状況が、会社で作っていく今のゲームではできづらいかも知れないけど、生まれてくると良いな、って思うんですけどね。この人が作るゲームだと、こういう方向に行くよね、みたいな感じで。」

(ポケットモンスターについて)「ニックネームも付けられるじゃないですか。ピカチュウには「イナズマン」って名前を付けたんですけど、私は。「行け!イナズマン」なんてね。もう完璧ですよ(笑)。やってて楽しくてね。」

(カードなら何でも集めるという人に対して)「私なんかだと「仮面ライダー」が好きだと、それに操を立てて「キカイダー」は集めない、なんて考えちゃう。」


私立ジャスティス学園 熱血大全

ゲーメスト2月15日号増刊 発行:新声社

炎ジム訪問記

「青春!友情!熱血!」をテーマにした格闘ゲーム、『私立ジャスティス学園』。そのムックの中の企画として、開発者が実際に島本和彦に合って、原稿を依頼する!という内容の写真マンガ。島本先生が生出演。

(内容)
ムックに島本和彦の熱い魂を加えてもらうべく、炎ジムに赴いたスタッフ達。そこで彼等が見たものは、やけにふにゃふにゃした島本和彦の姿であった。「熱い魂ねえ。そんなの流行んないよぉ〜(ぷせー)」だらぷさな態度を取る島本に、ゲームビデオを、そして密かにCAPCOMから持ち出した基盤で実際にゲームをやらせるスタッフ。キラン!と光る島本の目。そして!!!


私立ジャスティス学園 熱血大全

ゲーメスト2月15日号増刊 発行:新声社

ザ・予告編

というわけで、次号に掲載が決ったマンガ『私立ジャスティス学園』の予告編。凄まじい出来を予感させる。

女の正義とはチュー!!


まんが秘宝 Vol.3 まんがチャンピオンまつり

まんが秘宝編集部 発行:洋泉社 ISBN4-89691-305-1

オレの原点!
石ノ森章太郎の『仮面ライダー』

アニメ、特撮作品のコミカライズ(マンガ化)作品について思い入れたっぷりに紹介したムック。その中で、石ノ森章太郎、そして『仮面ライダー』に向けられた想いを語っている。ちなみに、この原稿を書かれている段階ではまだ石ノ森氏は存命だったが、奇しくも追悼文となってしまった。


ダ・ヴインチ 1998年4月号

発行:リクルート

マンガ家スペシャルインタビュー

「今月の注目作家」としてインタビュー記事が掲載された。

内容については濃すぎて紹介しきれません!(書いていると全文書いちゃう事になってしまい、さすがにまずいかなと(^^;)。でも、『スカルマン』にかける意気込みについてはどうしても紹介したい!というわけで引用。

「私は、マンガ家で一人前になれなかったら石ノ森プロに入って『サイボーグ009 神々の闘い』のアシスタントをしたいと思ってたんです。マンガ家になれたので石ノ森先生が描いてくれるのを待っていたんですよ、本当に。昨年、恐れ多くも石ノ森御大に『いつ描くんですか!?描かないなら私が同人誌で描いちゃいますよ!!』と言った事もある(笑)。だから『スカルマン』の姿を借りた『神々の闘い』をやりたいと思ってた。同じ雑誌に石ノ森先生の作品が載るのであればね。だけど、先生がお亡くなりになったので、私のファンにも石ノ森ファンにも楽しめるように多少石ノ森度は薄まると思いますね。それにしても、『神々の闘い』と手塚治虫先生の『バンパイヤ』は、完結まで読みたかったな」