単行本未収録作品紹介

まだ単行本に収録されていない作品のうち、私の手元にスクラップがあるものを中心にご紹介いたします。

記念すべきデビュー作。81年の小学館コミック大賞佳作入選作品。内容としては『炎の転校生』の弱肉学園編の冒頭とだいたい同じです。

ほしいものがあったら実力で奪い取ることが許されている学校に転校してきた滝沢昇は、同じクラスの美少女、水島由美子ちゃんにひとめぼれする（というよりかなり惚れっぽい設定ですが）。その日、彼女を掛けてボクシングの試合が行われる。勝者は城之内。思わず城之内に試合を申し込む滝沢！しかし城之内には必殺技「殺虫パンチ」がある。そしてさらに、由美子ちゃんは試合に勝つ人を嫌いになる傾向があるという！苦悩する滝沢。そうこうするうちに試合の日が来てしまう。どうする滝沢!?

番長グループをつぶすために、河口守は岩条（がんじょう）学園に転校させられる。空手初段、剣道部主将、野球部エースの四番、演劇部主役、生徒会長、校内マラソン一位、陸上部花形 ― と肩書の多い守だが、彼の弱点は人がなぐれないこと。同じ日に転校してきたワンダー・マスミとともに番長を倒そうとするが、マスミはともかく、人がなぐれない守は前途多難。そこで、飛んだり、ノーパンのチアガールを無視したり、舌先三寸のすごい演技力を使ったりと、ケンカ以外の方法で、番長のワナを見破っていく。そしてその結果･･･。

以上、「ぱふ84年10月号」から引用させていただきました。

全３話の短編作品。後に、『流れ星のジャッカル』として新作が描かれています。

稲妻高校野球部は、実力はあるが甲子園に行ってきても思い出話の一つもできない口下手な選手ばかり。燃える土産話が聞きたい校長は、ある男を野球部に送り込む。その男の名は大場飛人。演劇部に所属する、盛り上がりを愛し、しらけた雰囲気は絶対に許さない正義の男。彼の演技力ならば、きっと熱い甲子園の土産話を持って帰ってくるだろう…。しかし、面白くないのは当の野球部員。彼らは大場を相手チームのピッチャー殺しの強原への生け贄としてワンポイントリリーフとして使う。血を流しつつライナーを受け続ける大場。恋人の涙！チームメイトの叫び！流れる熱い血！盛り上がりを愛する大場にとってこれ以上の舞台はない！そして９回裏。強原は今度は心臓を狙ってきた！そのとき大場は!!!

何も考えずにくり出す大振りパンチ！そのうちのひとつがたまにものすごい威力をもって空振りするという「幻のパンチ」を持つ一人のボクサーの物語。

ある大晦日の雪の夜。マッチを売っている一人の少女がいました･･･。マッチ売りの少女がこごえる手でマッチをすって見たものは『ロッキー』の映画だった!!

父の意志を継ぎ、囲碁に燃える少女の物語。

さまざまなまんが家が電話をテーマに短編を描いたNTTの連載企画ページ「サンデー19
（トーク）Show」の1話として掲載。グッとくるいい話である。

と、ササキバラ・ゴウ氏は紹介されています。

警視庁防犯部保安二課 神牙正義、愛称シンガーは正義を愛する熱血刑事だ。得意のトランペットを響かせて彼は聞く。

おとなしくこの演奏を聞いて悔い改めるか!?
逃げて背中に銃弾をくらうか自分で決めろ!!

彼はもともと芸能界のスターをめざして歌、ダンス、格闘技を勉強し、ＴＶ番組「バトルコップ」のオーデションを目指す若者だったのだが、とある事件をきっかけにＴＶを通じてでなく現実の悪をとりのぞくために戦うことを誓ったのだった。

そんな彼のもとに今やアイドル女優になった友人、森川真樹が現れる。彼女は、神牙の親友でありバトルコップの主役となった東田が麻薬に手を染めていることを伝える。「お願い、彼を助けて！」いけ！シンガー！お前の正義を売りつけてやるんだ！！

４コマ初挑戦らしい。
映画がテーマといいつつほとんどロッキーだったりする。とりあえずタイトルだけ記す。

• あぶない刑事
• ロッキーＶ
• 続・ロッキーＶ
• 続々ロッキーＶ
• ロッキーＶ完結編
• エイリアン
• エイリアンズ

これも映画を題材にした４コマ集。やはりロッキーが中心。

これも４コママンガです

経験をもとにした(?)、ビデオレンタルショップをテーマにした４コマ。やっぱり最後はロッキーになってしまう。

• スマイル０円
• 江戸前びでお
• 続・江戸前びでお
• 続々・江戸前びでお
• レンタル・ボディコン
• やると思った ロッキー
• 懲りずにまたまた ロッキーII

史村翔原作作品。
クーデターが勃発した某国から大統領を脱出させるジャンボジェット！追いかけてくるファントムがミサイルを撃つ！
主人公はダテ。金で命を売る空の雇い兵。依頼料は高いが、不可能を可能にする男。最後の切り札"ファイナル・ワン"なのだ。
これはもう「ファントム無頼」の世界。もろ新谷かおるです。

最初、「原作雁屋哲」と書いていましたが、史村翔の間違いでした。訂正してお詫びします。（まさか本人から指摘されるとは！）

世界中のくだものが全部育っているといわれる秘密の島、ワンダフルーツ島には、最高のくだものを育てるという使命をもった人間型のくだものがいるという。彼らはクダモノイドと呼ばれていた・・・

というわけで人間の世界に遊びに来たイチゴ１号は、苺をこよなく愛する少年ケンジと友達になり、さあこれから謎のヤサイボーグとの戦いが始まる！！というところで、掲載誌（ヒーローマガジン）の休刊のため、たった３話で打ち切り。こまったもんです。

「気合い」の入った小学生、源氏あげだまが、ひらがな族の秘密神器によりアゲダマンに変身、漢字族のくりだす合体漢獣と戦う！というわけのわからないお話。というのも、謎が明らかにされる前のわずか２話で終わってしまったため。

同名のアニメがあったそうなのですが、これはその初期設定コミック。実はアニメを見たことないのでどう違うのかは知らないんですが、設定集等を見る限り全然違うお話のようです。

グループの中でひとりだけ女性が混じっている場合、人はそれを「紅一点」と呼ぶ。女性がひとりいるだけで、その集団はむさくるしさから開放されるのだ。しかし、その集団に二人目の女性が現れたとき、状況は一変する。

これは、そんな女の闘いのドラマである。

結婚を題材としたおはなし

『燃えよペン』第二部とでもいうべき作品になったはずなのに・・・。準備号だった掲載誌が結局が創刊されずに日の目をみなかった作品。自信だけはたっぷりあるマンガ家の卵、天下統が、いろいろなマンガ家のもとにアシスタントとして入り、その全てを盗む！という話になる予定だったらしい。

というわけで、第一話は石ノ森章太郎。そこで天下が見た秘密とは!?

ゲーム「サムライスピリッツ」の４コマパロディ誌に掲載された、シャルロットをネタにした４コマ作品。

あきらに迫力のてんてんをつけてバキラと読む！「ゲームセンターあらし」と「プラレス三四郎」を掛け合わせたような作品。

歴史上の大勝負の真相を鋭く突いた問題作。

第一番・血煙巌流島

ご存知佐々木小次郎と宮本武蔵の勝負！題して巌流島の戦い！
天才・小次郎に対して、「兵法」という名の卑怯と紙一重の戦法で勝ち続ける武蔵！はたしてその決着は!?

第二番・プロポーズ大作戦

色の力によりローマ帝国を手玉にとったクレオパトラ。愛は歴史を変える！！

それにしてもこれだけベッドシーンを描いても全然色っぽくないのはどういうことだ！？（はっ、ベッドシーンってこれが最初で最後だったのかも！？）

第三番・苦しい時の神頼み

フビライ・ハーンＶＳ北条時宗。

時は文永３年。ヨーロッパ・アジアを平定した大帝国「元」の魔の手が日本に迫る！時の将軍北条時宗にはもはや神頼みしか残されていなかった！しかしその夜！

勝負の歴史の中には、ごくまれに全く理由のわからないまま勝ちを収めてしまうことがある。それはそれで大いに喜ぶべきことであるが、変に自信を持ったりしている場合ではないのである。

というわけで、これも続きが見たいシリーズでした。

ＴＥＣＨ−ＷＩＮ（アスキー）に連載されたＤＯＯＭ風なゲーム。メイキングの「おれはこのパソコンに嫌われているんだ」が最高。

島本和彦ＣＤ−ＲＯＭが企画された暁には、ぜひとも収録してもらいたい。ちなみに私はゲームが下手なのでエンディングのムービーが見られません（泣）。だれかクリアしてみせてください。

車田正美作「Ｂ’Ｔ−Ｘ」のファンページである「車田塾」にいきなり掲載されたパロディ作品。本作よりもスケールの大きい話になってしまったという話題作。島本和彦と車田正美の組み合わせは凄すぎる。

セガサターンのＣＭキャラクターである「せがた三四郎」を主人公の読み切り８ページ。題して『北極激闘編』。己の限界に挑戦するため、今日も闘うんだ、せがた三四郎!!

今はなき、(旧)週刊アスキーにて連載された、熱いお言葉を毎週語ってくれた作品。

近日単行本化の情報あり！それまでの楽しみとして、語られた全熱言を紹介しましょう。どういう意味なのかは単行本をお楽しみに。

1. 人の褌で相撲を取る
2. 二兎を追う者は一兎をも得ず
3. 七転び八起き
4. 蛇足
5. 始め半分
6. ペンは剣よりも強し
7. 坊主丸儲け
8. 小を貪りて大を失う
9. 矛盾
10. また矛盾
11. 最後の矛盾
12. 泣いて馬謖を斬らされる
13. 長いものに巻かれろ！
14. 夏季限定
15. あしたのためにその１
16. 北の狼 南の虎
17. あとは勇気だけだ
18. そして３０年が過ぎた

さとうげんさんプロデュースの「あったあったメモリアルコミック」に掲載された、２ページもの。昔の本屋さんの、そして昔のふろく満載だったまんが雑誌についての熱い想いを語っています。

角川書店「ガンダムエース」２００２Ｗｉｎｔｅｒ Vol.3 に掲載された、Gガンダムです。