バカヤロウ!!
負けた時のことなど考えるな!!
負けたら死ぬ覚悟でぶつかるんだ!!
死ぬ覚悟かなくちゃあ勝てるもんも勝てねえ!!
おれが女の肩に手をおくためにどれだけの修羅場をくぐりぬけてきたか!
この軟弱なみせかけの裏にどれだけの血と汗が流れたかしってるのか!
だが、男はそれだけのために今日もだまって血と汗を流してゆくんだっ!!
それが男のテニスってもんだ!!
『燃えるV』より全日本がどうした。
テニスの5位なんてなあ…
甲子園じゃベスト8にも残んねえぜ。
そうね…バイクさえあれば…
ライダー1号だってゲバコンドルをバイクで体当たりして倒したもんね。
『燃えるV』より「勝負は3セットマッチだ いいか。」
「OK!三本勝負ってわけだ。」
「ちがう…」
『燃えるV』よりたとえマラソンで1位になったって…
参加申込の手続きを忘れていたら失格なのさっ!
『燃えるV』より人間として生まれたからには男にヒゲがはえ、
女の子は胸が大きくなるように…
ふつうはだれでもテニスを知っているはずなんだ!!
『燃えるV』より武器を投げた時 おめえは、勝負も戦士としての誇りも投げたんだぞっ!
『燃えるV』より肩を抱いたからには、その女の子を幸せにするのが
男の誠意ってもんじゃねえのかっ!?
おれの人生にはもう
一 発 逆 転
しかないんだっ!
『燃えるV』よりいくらカッコよくっても年下は年下よね!?
『燃えるV』よりなんにもわからん素人相手にコーナーねらって勝って…うれしいのかっ!?
テニスのルールってのはきさまが考えたものか…
ちがうっ!先住人類の考えだした遺産だろうがっ!!
それを今日テニスをはじめた素人にむかっていい気になって使って…
いいかっ、
おまえのしていることは 女の子の気をひくために
親の金でプレゼントを買うようなもんだ!
しかものってる車さえ親の金で買ったものだ!
何ヶ所だめになっちまっても
根性がひとつありゃいいんだ!!
や…やったね!
根性もってると得だぜっ!!
ふだん、恨みをかうようなことをしてるからそうなるんだ…
男の勝負ってのは普段の生活から始まっているんだぜ…
『燃えるV』よりのどにルゴール液をぬって気つけにするのはやめましょう
『燃えるV』より男は山だ…
山にこもることに意義がある。
家でボーッとしてるよりも、山でボーッとしてる方がなにかがつかめるってもんだ。
『燃えるV』よりたしかにヤツらの中には、10年以上テニスをやってる奴もいるかもしれん…
だが!その間、テニスはやってなくてもおまえたちだって同じ時間にこの世に生存していたんだ!
生きていたんだ!
条件に差はない!五分五分だ!
『燃えるV』よりフィフティーン・ラブなんて最初から流暢にいえるようなヤツは…
たしかに外国をブッ倒す器じゃねえよな…
ヤツらの右手が…燃えている!!
歩幅が…燃えている!
目が…鼻が…舌が…体中の細胞が燃えてやがる!!
燃える核!
燃えるミトコンドリア!
燃えるゴルジ体!
負けは、勝つことによって帳消しになるが…
スパイをしたっていう事実は、なにをやってもなくならないぞ…!
「ニヤリ」
「ニヤリじゃないっ!そうなのかっ!?」
「ニヤリってのは、そうだって意味ですよっ!」
『燃えるV』よりアイシンクユーアーマントウー!
(きさまも男だろう)
ユードウントテニスザットブロークンアマン!
(男らしくねえテニスならするな…といってるつもり)
だめだっ!!
女がいると男の道は狂うもんだ!
『燃えるV』よりおれにとられるような技なら、しょせんそこまでの技なんだ!
なぜ、もっと新しい技を考えようとしない!?
いつまでも古い物にこだわってちゃ人間は成長しないぞっ!!
しょせんおまえはそれだけの男なのかっ!
おれが自分自身 未熟な時につくっちまった子だから、こういう時に平常心をとり戻すDNA(遺伝子)が組み込まれてないのか…
『燃えるV』より中身がそれじゃ、はねてる髪の毛がもったいないわ!!
『燃えるV』より「燃える」と「絆」は変えんぞっ!
どんな人生になろうと変えん!
『燃えるV』よりやめろっ、V!
女に泣いてすがるなんざ、男のすることじゃねぇ!
将来、このスチュワーデスと結婚する男のためにも…
『燃えるV』より人に感動の涙をあふれさせる生き方に敗北した、オレだが―
だったら今度は恐怖と悲しみと憎悪の涙で濡らしてやるぜ!!
『燃えるV』よりテニスズメのテニス一口講座(最終回)
握手
試合後に選手同志が「いい試合だった。お互い世の中を渡り歩いているうちにつまらないプライドでそまっちまうもんだが、この短いプレイの間だけはなにもかも捨て、男と男の魂がさわやかにぶつかりあったな!ありがとうよ、兄弟」という気持ちをこめておこなわれるテニス一番のだいご味であり、つい拍手と涙が出る。
☆これに「雨」がはいると「今までのことはすべて水に流そう」という意味も含まれる。
『燃えるV』より