「週感ジョジョンプ」増刊第1号！

　おめでとうございます。この一言に尽きます。それにしても、10年というのはスゴイ。いろいろと方針を変えたり、アシスタントが変わったり、編集さんが変わったり、絵柄が変わったり、すごい変化が10年毎週単位である訳ですが、それを乗り越えちゃう訳ですからね。誰が何と言おうと簡単に真似できるものでは御座いますまい。

　まずは表紙から。ちゃんと500って文字入っているんですね、ちょっと見にくいけど。ギャング魂連発の特集、どうもありがとう御座います。

　そしてポスター！　じょ、ジョナサンがーっなんて声もあるようですが、承太郎も若いなぁ。眉毛が。期待のスタンド全集。あれだけいろいろあったと思ったんですが、よく見てみるとこれだけの数なんですね。見るたびにいろいろと発見がありますが、とりあえずンドゥールの説明が「水状の形態で敵を攻撃」となっているのでスタンドはあの水そのものだったの？なんて疑問がでてきたり………（「ジョジョの奇妙なページ」の「ジョースター家の謎」を参照のこと）。スタンドそのものが本体っていう猫草って結構、特殊なのね。そう言えば氏名不詳の人も結構いるけど、ティナー・サックスまでは覚えていないなぁ。皆さん、全部当てることができましたか？

　ひそかにJoJo & GioGioとなっているところが嬉しいですよね。必見はなかなか見ることのできないカラー画か。それにしてもこれだけ色をつけなければならないとは、荒木先生とラッキーランドの人達も大変だったろうに………。まさに忙中殺と言うべきか。特に疑惑の第一部、導師ツェペリ臨終のシーン「まるで親友と息子を同時に持ったような気持だぞ」があったりして必見。

　多忙な中、自作を多く語られないこともあって、今回の荒木先生のコメントは面白かったですね。物語の最初は「肉体賛歌」だったのが、精神力の強さも描かなければならなくなって、スタンドが生まれていった、という「Note1」のコメントは普通の人にもスタンドを持たせて人間そのものを描いていくという主旨があったんではというこちらの読みを裏付けするものでちょっと感激。

　そしてなんと、第五部のテーマは「本当に悪いコトとはいったい何なのか！？」という事が明らかになり、今後の悪読み（笑）に影響を与えるんではないかと。それにしても難しいテーマだのう。映画でぱっと思いつくのがタランティーノの「ナチュラル・ボーン・キラーズ」なんてのがありますが、あれも悪とはというテーマでねじる事ができるシロモノではないですからねぇ。ではジョルノがボスになる説というのもあながちありえない話でもないのか？

　よく考えると、第一部で悪党として描かれていたディオも最初は「こういう環境があったので、一概に悪党とはいえない」という事が描かれていると思うんですが、ジョルノも育った環境は劣悪で、それでギャングスターとなりつつあり、その行動から悪党とは言えない訳です。一方、人間とは全く違った価値観で生きていたカーズ達闇の眷族は悪党とは言い切れません。そうなってくると本当に悪いコトを代表するのが果たしてボスなのか、だとしたらどんな人間なのか、というところに第五部の面白さはあるんじゃないかということを再確認できますね。

　第二部で、ワムウ戦の後のカーズは汚くて最悪の奴だと思いました（だからキャラとしては素晴らしい）が、「その真意は、やがて姿をあらわす謎のボスが明らかにしてくれるハズ！」としっかり書いてあるので、やはり話はボスに集約されるんでしょうか？

　いろいろな説と憶測が飛び交っていたスタンドの大まかな基本法則が第三講でレクチャーされておりますが、荒木先生が選ぶスタンドベスト5になんと死ぬかもと言われていたミスタのセックスピストルズがいます。そして第五部チームで最も攻撃的でないムーディー・ブルースも（なぜ）！

　もっと謎なのは敵でもないし完全に脇役だったトニオのスタンド、パール・ジャム。やっぱり漫画家って不摂生が多いからか………。読者が選ぶベストスタンド5ではトト神スタンドとピストルズは入りそうだけど、あとのはまず入らないんでは？　とりあえず、お気に入 りスタンドということで殿堂入りでしょうか。

　スタンドの分類方法で非戦闘タイプでパール・ジャムがいます。つまりは非戦闘系も登場絶対数が少ないだけでかなり好まれているのかも。何にせよ使い方がこっちの方が面白いしねぇ。ということはトリッシュのスタンドも非戦闘タイプである可能性が高いか？　これは要チェックポイントだ。

　さて、そんな訳で手短に特集号をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。本当はもっと書きたいこともありますが、それは皆さんの声もからめて、おいおい紹介していきましょう。そのための保存版ですしねぇ。では、また！

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