ina0195m.jpg
 樹齢の高い杉や大きな岩に囲まれ、

 厳粛な雰囲気の中にいくつもの堂宇

 が点在する山寺は、天台宗の古刹で、

 比叡山延暦寺の別院でもあります。

      

 上り始めてすぐの出店にまたつかまる。

 (ははは)
      
ina0196s.jpg ina0197s.jpg

 加納ちゃんが食べているのは名物の

 力こんにゃく。(おいしそ〜でしょ)

 それにしても・・

 食い過ぎだっつぅーの!(笑)



 そしていよいよ・・山門をくぐります。
   
ina0198m.jpg

ina0199s.jpg ina0200s.jpg
 「奥の細道」で松雄芭蕉は山寺を、

 「閑さや岩にしみ入る蝉の声」と詠んだ。

      
ina0201m.jpg
 連休中の人出でその情景は浮かばない。

 私は周りの風景を記憶に焼き付けてから

 目を閉じてみた。想像が人だけを消し去る。


 生い茂る老杉。

 急な角度の細くて長い石段。

 深い木立の中に点在する奇岩。


 そうか・・こんな感じ・・

 次の瞬間、私の心は静寂で満たされる。
      

 最上部 "奥の院" にたどり着くまでには、

 合計1015段もの階段を上り切らない
      
ina0202s.jpg ina0203s.jpg
 とならない。


 最近の運動不足がたたり、途中

 もうバテバテ状態の柳澤。(ははは・・)

 近くに(なぜか)あった赤いポストを見て、

 郵便局の人は毎日大変だな〜って思った。
   
ina0204m.jpg

ina0205m.jpg
 でもその直後、"奥の院" が見えた。

 なんだ、もうほぼ上りきってたのか。

 いちいち数えながら上れないので、

 今どの辺なのかわからなかったけれど・・

 とりあえず・・やった。
      





      
ina0206s.jpg ina0207s.jpg
 私は200円のお賽銭で願い事をしました。

 加納ちゃんはおみくじで大吉を引きました。

 時間がゆっくりと私達のまわり流れていきます。
  
ina0208m.jpg

ina0209s.jpg ina0210s.jpg
 日差しがとても暖かい・・

      
ina0211m.jpg
 宝珠山の上から見渡した山々が、

 春の穏やかな気候の中、とても青々

 として私の目に映る。

 桜の花は五月の風にのって、

 私の目の前を舞っていました。
      

 向かって左側の最上部に位置する五大堂は、
      
ina0212s.jpg ina0213s.jpg
 山寺唯一の舞台式御堂。自覚大師が五大尊

 を安置し、仏法隆盛と天下泰平を祈った所。


 舞台式というだけあり、五大堂からの眺め

 はとても素晴らしい。遠方に広がる奥山寺

 の山々まで良く見渡せます。
   
ina0214m.jpg

ina0215m.jpg
 上りと下り、ゆっくりと見てまわり、

 1時間半ほどの時が過ぎていきました。

 春のうららかな時間は私にとって、

 とても心地の良いひとときでした。


 お昼にはこれまた山形名物の「いも煮」

 を食べて(ホント!食い過ぎだから!)

 のんびりしていましたが、もうそろそろ
      
ina0216s.jpg ina0217s.jpg
 家路に着かなければならない時刻が近づ

 いてきました。
      

 「じゃね、やなさん」

 私の家から2Kmと離れていない所に住んでる

 彼は、約400Kmも離れたこの見知らぬ街で、
      
ina0218s.jpg ina0219s.jpg
 まるで近所でお茶でもしていたかのように

 あっさり帰っていった。


 そう・・私達にとって、一人の旅は何も特別

 なことではない。 別々の道を走っていても、

 違う景色を見ていても。 まだ旅してる

 お互いの存在は確かに感じられている。


 頭の上には東北の青い空が広がっていて、

 暖かな日差しを降りそそぎ続けてくれていた。
   
ina0220m.jpg




ina0221m.jpg

 それにしても本当に楽しかった。    

 遠いみちのくの大地でよくみんな会えた。

 感動もんです。            
   


前のページ      メインページ