Nikon D70

Nikon D70についてインプレッションなどを。
管理人の独断と偏見で書いてますのでくれぐれも参考にしないように(^^ゞ。

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まずは正面から

前 さて、D70のお顔拝見です。いや、言い面構えしてますね〜(ぉぃ)。某社の入門機は銀色だったりしてますが、やはりカメラたる物黒くて質感がなければなりません。あ、いや、某社の入門機が悪いって言ってる訳じゃ無くって、この辺は好みの問題ですので。えーと、気を取り直して正面から見たD70ですが、管理人の持ってるF4と比較して横幅が狭くて背が高く、なんかずんぐりむっくりした感じです。縦位置グリップを付ければF4の方が背が高くなりますが、元々縦位置グリップの設定がないD70でこれだけ背が高いのは何故でしょうね?デザイン的には違和感無いので問題ありませんが。

正面から見るとF4には無いAF補助光ランプとリモコン受光部が目に付きます。リモコンに関してはケーブルレリーズが使えず、リモコンの受光部も正面にしか無いために使いにくいと言う話も聞きますが、管理人の使用用途であれば全く問題有りません。どこぞのサプライメーカからコンパクトカメラ用のレリーズ(ベルクロで巻き付けるやつ)が出ていた気がするので、それを利用すればレリーズを使った撮影も出来るようになるでしょう。あ、管理人は使ったこと有りませんので実際に使用できるかどうかは責任持てません(^^ゞ。

AF補助光ランプが本体に付いてる1眼レフって初めて使うんですが、これって結構明るくて眩しいんですね。説明書によると赤目軽減ランプとしても使っている見たいだから明るくて当然なんでしょうけど、今までSB-26に付いていた赤い補助光しか使ったことがなかったので、もの凄く明るく感じます。結構暗闇でもこのAF補助光のおかげでフォーカスがきちんと合うのは嬉しいです。

この写真では向かってレンズ右下にちょこっとしか写っていませんが、AF-MFの切り替えレバーが従来の3モード(AF-S、AF-C、MF)から2モード(AF-S、MF)になり、レバーの方向も変わっています。AF-Cモードが無くなったわけではなくて、動体を検知すると自動的にAF-Cモードに切り替わると言うことで、操作感としては悪くないんですが、ホントに切り替わってくれるのかなぁとちょっと心配だったりします。先日発売された上級機のD2Xではきちんと3モードありますので、入門機としてわかりにくい部分をカメラでの自動選択にしたと言う事なのでしょう。

次は後ろから

後ろ 背面はやはり液晶画面が目立ちます。液晶画面にはプラスチック製のカバーが付いているんですが、持ち運び時を除いて外す事が多いので、傷防止のために保護フィルムを貼っています。液晶画面の視認性はそこそこですが、表示される画像の色と明るさは実際にPCで見た場合とだいぶ違いますので、露出やホワイトバランスの確認には使いにくい物があります。露出に関してはヒストグラム表示やハイライト警告が出るので問題ないですが、ホワイトバランスはあくまでも簡易確認用と割り切って、カメラ液晶とPC画面での違いを覚えて対処するしか無さそうです。

もう一つ、銀塩1眼レフには無いのが左端にずらっと並んだボタン類。以前D1発売時には不評だった操作系を改善し、ここに並んだボタンとコマンドダイヤルでホワイトバランスや保存解像度などを即座に変更できます。今までコンパクトのデジカメしか使ってきませんでしたが、FUNCボタンを押してどーのこーのと結構操作しづらいんですよね。デジタルではホワイトバランスや解像度などは頻繁に変更する可能性があるので、1ボタン+ダイヤルの操作系は非常に使い勝手がよいです。

右側グリップ部後ろにはCFスロットの蓋とマルチセレクターがあります。このマルチセレクターはフォーカスエリアの選択や、再生時の画像切り替え、メニュー画面操作など多岐に渡って使用します。液晶画面を見ながらの操作で有れば何も問題ないのですが、カメラを構えたままフォーカスエリアを移動したいときなんかはちょっと動きが硬くて操作しづらいような気がします。特に、縦位置で構えているときは右手が上か下に来るので手首が曲がっていて、マルチセレクターを操作しようとすると構図が安定しなかったり・・・。この辺はまだ慣れていないって部分もあるかもしれません。

ファインダーは角窓タイプでお世辞にも見やすいとは言えない物。ペンタミラーですので倍率が低いのは致し方ないとしても、ファインダースクリーンが透過度の高い物なので、ピントの山がよく見えません。ファインダースクリーンって、マニュアルフォーカスを使わなければ問題ないって人も居るけど、AFでピントを合わせたときも本当にねらったとおりフォーカスしているか確認するのにも重要なんですよね。コストの問題があるのかもしれませんが、ファインダーはやっぱり見やすくピントがつかみやすい物が欲しいところです。

上から〜

上側 上から見ると銀塩カメラとの形状の違いが良く解ります。通常、銀塩カメラはフィルムのパトローネを入れるスペースが有るためにレンズの左が飛び出した形になっていますが、D70では左側の出っ張りはあまり大きくありません。また、ボディの厚みも全体的に厚くなっていますが、これはFマウントとしてのフランジバックを確保しつつ、CCDや液晶画面を配置したためでしょう。そのため、やっぱりずんぐりした印象があります。

上部にはアクセサリーシューの他に情報表示用の液晶画面と、モード選択用のダイヤルがあります。確かこの液晶画面ってF-801あたりから採用されてると思うんですが、管理人の銀塩カメラであるF4は撮影モード・シャッタースピード・絞り・測光方式他すべてがアナログのダイヤルやレバーで操作できて、ぱっと見てカメラがどんな状態か解るのに対し、液晶画面に情報が集中していると今自分がどんな設定でカメラを使っているのかわかりにくい部分もあります。まぁ、管理人の場合液晶表示とコマンドダイヤル操作に慣れてないって事です(^^ゞ。

左側のモードダイヤルには上級機種にもあるM・A・S・Pの他に、ポートレートモードやランドスケープモードなど1眼レフ入門機らしいプログラムモードが備わっています。管理人はこのあたりのモードは使ったことがないんですが、絞りとシャッタースピードしか制御できない銀塩と違って、デジタルの場合はシャープネスや階調・彩度などの項目も各モードに最適化されてプログラムされているそうなので、各モードでの写りの違いを確認してから自分なりにカメラを設定していく・・・と言うのが本来の使い方なのかもしれません。

下から〜

下側 う〜む、さすがに下の方は何もありませんねぇ(^^ゞ。有るのは電池蓋と三脚ネジ穴ぐらいです。ちなみにD70には縦位置グリップのオプション設定がありませんので、それらが付くべき構造も全くありません。F4は底面に滑り止めでゴムが貼ってあったのですが、D70は樹脂ボディ(F4もだが・・・)のためか、リブが有るだけで特にゴムとかは貼ってありません。

左下に製造場所の刻印がしてありますが、このD70はMADE IN THAILANDだそうです。Nikonもいろんな所に工場を持ってますが、タイで製造しているんですね〜。昔は海外特にアジアで生産された製品は安かろう悪かろうというイメージがつきまとっていましたが、今では海外製でも全く問題なく使えます。ましてやタイには日系企業がたくさん進出していて、Canonもプリンタの工場を持っていたりします。あ、ちなみに管理人の会社もタイに工場があります。行ったことは無いんですが。

ちなみにくっついてる35mm f2.0はMADE IN JAPAN。最初に買った50mm f.14はMADE IN CAINAでしたから、単焦点レンズは日本製ってわけでも無いんでしょうけど。ちなみに中国製の50mmはトラブル知らずですが、この35mmは50mmよりも後に買ったにもかかわらず、絞り羽根にオイルが滲むというトラブル歴の持ち主。どーした日本製!!(^^ゞ。

横から〜

左横 右横
どっちが右だって話はありますが、話の都合でグリップ側を右と言うことで進めます(^^ゞ。右側には取り立てて何もありません。グリップ部はおそらく塗装だと思われますがラバー系の滑り止めが施してあり、にぎにぎした感じはなかなかです。バッテリーがリチウムイオンですので、単三乾電池を使う1眼レフから比べてグリップ自体は細身なんですが、握りにくいと言うことは有りません。逆に多少手の小さい人でも指が届かなくてホールドに苦労するってことは無さそうです。

左側には各種インターフェースが並んでます。AC電源・VIDEO OUT・USBの3つですが、このうちUSBはカバーが独立して下の方に付いてます。おそらくはNikon Camera Controlを使用したPCへのダイレクト保存撮影時にじゃまにならないよう下の方に付いているのだと思います。んで、1眼デジタルにVIDEO OUTって必要なんですかねぇ?まぁ、コンパクトタイプだと撮影後にみんなでワイワイテレビで見るってのも想像できるんですが、1眼レフで同じ事をするのかな?現在のデジ1購入層って銀塩からの乗り換え組かコンパクトからのステップアップ組がほとんどですよね?まぁ、有れば便利な機能なんでしょうが。

右側上部

右上部 さて、問題の(何が?)液晶画面がある右側上部です。この液晶画面にはシャッタースピード・絞り・ISO感度やフォーカスモード、ホワイトバランスなどカメラの設定に関する情報がほとんど表示されています。基本的にはこの液晶を確認して撮影すれば設定ミスはほとんど無いのですが、まだ液晶画面を見る癖のついてない管理人は時々ホワイトバランスやISO感度なんかを設定ミスしたりしています。(^^ゞ。一番ミスしやすい感度とホワイトバランスはファインダー内表示にも出して欲しかったんですが、無理でしょうかねぇ。

管理人的にはファインダー表示が無理ならせめてアナログなレバーやダイヤルにしてくれ〜!と言いたいんですが、設定条件の限られてる銀塩ならともかく、デジタルになるとそれこそ設定項目が多すぎてこういった液晶表示で無ければ難しいと思います。そう言った意味ではEPSONのRD-1って凄いなぁ。表示がですからねぇ。

液晶画面横に付いているのはバックライト用ボタン。これを押すとバックライトが点灯するんですが、もう一つの機能としてブラケット設定ボタンとの2秒同時押しでCFのフォーマットが出来ます。カードのフォーマットってあまりやらない人もいますが、定期的にやっておけば記録ミスなんかも防げるしので、メニュー画面に入らなくてもフォーマットが出来るこの機能はいいかもしれません。

シャッターボタン手前には測光方式と露出補正用のボタンがあり、これを押しながらメインコマンドダイヤル(手前のやつね)を回して設定を変更します。操作系は基本的に全てこの「ボタン押し+ダイヤル操作」で統一されているので、カメラに慣れた人なら説明書を見なくてもあまり迷うことなく操作ができると思います。

続いてシャッターボタンですが、D100とかで付いていたケーブルレリーズ用の穴がありません。本体にもレリーズは取り付けられません。管理人的には取り立てて大きな問題ではないのですが、3脚を使った撮影では会った方が便利なのは間違いありませんね。しかも、このシャッターボタンって表面が梨地処理されていて、角の面取り部分が光沢のあるメッキ処理なので、なんか凄く安っぽい感じです(^^ゞ。

左側上部

左上部 左側にはモードダイヤルがでんとくっついてます。デジタルイメージプログラムはオート、ポートレート、風景、クローズアップ、スポーツ、夜景、夜景ポートレートの7種類。カタログや解説本では各シーンに最適化されたプログラムがされていると書いてありますが、測光モードがマルチパターンしか選べなかったり、ホワイトバランスをオートから変更できなかったりとか、基本的にはカメラ任せで撮影をするモードなので管理人は使ってません。

そうそう、右側上部の方でも書きたかったのが、ストラップ取り付け用の金具形状。最近のNikonカメラは上級機種を除いてこんな板金を打ち抜いただけの形状をしてますが、これってやっぱりコストの関係なんでしょうかね?これだと単焦点のように軽いレンズを付けてる時はいいんですが、ちょっと思いレンズを付けるとカメラが前下がりになって、ストラップに変な負担がかかってる感じ。ちょっとぐらい高くなってもいいので、スイベル式のストラップ取付金具にして欲しいですねぇ。

ちょっと見にくいんですが、左側背面にはブラケット設定ボタンと連射モードボタンがあります。う〜む、この二つも管理人はほとんど使いません。ブラケットして撮るぐらいならRAWモードで撮影して現像時に露出補正出来るし、連続撮影もあまりしないので。そうですねぇ、使うと言えばおねーちゃんと2ショット時にリモコンモードに切り替えるときぐらいでしょうか(^^ゞ。

CCD

CCD D70の心臓部、撮像素子(CCD)です。このCCDはフルフレームトランスファー(プログレッシブって言った方がいいか?)タイプで、受光データをまとめて読み出すタイプのため、電子シャッター機能の使用が可能です。D70では巷で書かれているようにシャッター幕を通常の2枚構成から1枚構成(要するに非露光時の蓋)にして、電子シャッターでシャッタースピードを制御しています。

電子シャッターを使う恩恵はシャッター機構が簡素化出来ることから来るコストダウンと、高速シャッターの搭載でしょうか。その恩恵を受けてD70は普及機でありながら1/500secのシンクロスピードと1/8000secの高速シャッターを獲得しています。ふえ〜、このスペックだけ見たらF4顔負けなんですけど・・・。逆に、電子シャッターの露光が終わってもCCDに光が当たり続ける可能性があるため、強烈な光が入るとブルーミングと呼ばれる現象が起きることがあります。

ブルーミングに関しては詳しく書きません(わからない人は自分でググッてくれぃ)が、管理人もテスト撮影時に夕日を撮影して遭遇しました。巷にはこの欠点があるから進められるカメラじゃないと言ってる人もいますが、太陽のような強烈な光源をフレーミングするような状況で撮影しないと発生しないので、管理人的には問題有りません。対処法が解っていれば何とかなるもんですから。あ、でもそう言った状況を頻繁に撮影する人にはお勧めできませんね。

この画像撮影時もかなり怖かったんですが、デジタル1眼が現在逃れられないのが撮像素子に付くゴミの問題。ほこりのような物だったらブロアで吹けば飛んでいってくれますが、粘着性のあるゴミの場合はやっかいです。一端付着したらNikonサービスセンターに持ち込むしかありませんからね。まぁ、クリーニングキットを買って自分で掃除をする人もいますが、かなり危険ですので腕に自信のある人以外はやめた方がいいでしょう。

おまけ

ストラップ え〜、おまけに管理人愛用のストラップです。Nikon AN-6YというストラップをF4時代からずっと使ってます。ずっとと言ってもF4のを付け替えた訳じゃなくて、新規に買ったんですよっ。Nikonカラーとも言うべき黄色がやぼったいと言う人もいますが、管理人的には結構気に入ってます。ストラップのたぐいはNikonアクセサリーでも色々出ていて選択肢は広いのですが、何故このストラップを使い続けているかというと
  • 広幅で肩や首にかけたときに疲れない
  • 網紐素材で柔らかい割に丈夫
  • 広幅部分と細幅部分のつなぎに当て皮が無い
  • Nikonらしい(^^ゞ
てな感じです。特に広幅部分から同素材で段々と細くなっていく作りは撮影時にストラップを手首にぐるぐる巻いてカメラを固定する癖のある管理人には最適なのです。通常のストラップですと、広幅部分とのつなぎ目に皮などが使われていて硬く、手首に巻き付けたときに当たって痛いんですよね。最初はF4に普通のストラップを付けて使っていたんですが、これを見つけてからは手放せなくなりました。思いっきりNikonって入ってますし、まっ黄色なので他のメーカのカメラに使えないのが難点です。